顔面けいれんについて

世界をげんきにする!人形町、神保町にも近い茅場町の励まし女性整体師 鶴見光沙子です 😀


6月4日に来院されたS.Sさんは、顔面けいれんが2年くらい前から出て来て、病院に

通っているが、診断は一生治らないのでうまくつき合って行くしか無いと言われたそうで

す。対処療法としてはボトックス注射だそうで、4ヶ月に一回いままで受けられて来まし

た。しかし、ボトックス注射はあくまでも対処療法。何度もやっていれば治って行く者で

はなく、受け続けないと痛みやけいれんは出て来てしまうのです。他に改善出来る方法は

ないのかと探していたところだと話して下さいました。


ここで少し顔面けいれんについて下記に記載します。


顔面けいれん(顔面痙攣)

顔面けいれんは、片側顔面痙攣ともいいます。顔の半分が自分の意思とは関係なく痙攣す

るもので、ふつう目の周囲から始まりだんだん口元へと広がります。最初のうちの症状は

疲れなどでまぶたのぴくぴくする症状との区別が困難です。徐々に進み、あごの下の筋肉

も痙攣するようになります。頻度は、最初は緊張したときなど時々だけですが、徐々に痙

攣している時間が長くなっていきます。やがて一日中、ときには寝ていてもおこるように

なることもあります。

脳の深部で顔面神経に血管が接触して圧迫することが原因で起こります。あまり多い疾患

ではありませんが、くわしい頻度はわかっていません。アメリカではこの病気の人は、人

口10万人あたり男女あわせて20人程度いるともいわれています。日本の統計はないのです

が、病気には人種差があって、この3倍くらいの方がいらっしゃるかともいわれていま

す。

病気自体は生命にかかわるものではないだけに、放置してもまったく差し支えないもので

す。しかし自分の意思とは関わりなく顔面が動く、ということで対人関係に苦労し、仕事

上も他の人と会う仕事にさしさわる、ということもあります。また、片目をつぶってしま

う、ということは実際上の不自由もあり、機械の操作が不自由である、あるいは運転のと

きに片目をつぶって事故をおこしそうになる、といったことで困る方もいます。したがっ

て、ご本人が困っている場合には治療を考えるということになります。

この病気に対する治療法は基本的には2つです。1つは病気の原因である神経への血管の接

触に対する根本治療である手術で、もう1つは対症療法であるボツリヌス毒素治療です。


手術療法

術療法は神経減圧術(微小血管減圧術)と呼ばれます。脳の深部で神経に接触する血管

を剥離して移動して、神経への接触をのぞきます。手術は全身麻酔でおこないます。痙攣

している側の耳の後ろの方の皮膚を髪の毛の生え際にそって5-10cm切開します。皮膚と

頭蓋骨の間の筋肉を剥離して頭蓋骨に穴をあけます。頭蓋骨の穴や筋肉や皮膚は、手術の

終わり際にもとに戻してふさいできます。脳を包む硬膜という膜を切開し、小脳という部

分と頭蓋骨との間の隙間から5-6cm奥にはいっていくと、脳幹部から顔面神経が出てい

る部分になります。ここで神経を圧迫している血管を見つけて、神経につよくあたらない

ように移動して減圧します。硬膜はもと通りに縫合して、先に書いたように頭蓋骨、筋

肉、皮膚を塞いで手術を終了します。


手術は脳の深部の操作が必要です

術中写真、左 顔面神経に血管(A)があたっています.
右 減圧後、圧迫していた血管は人工の線維のテープ(T)で包まれて移動されています。顔面神経(*)は圧迫が解除されました。


通常手術の翌日午後には食事がとれるようになり、2-3日以内に身の回りのことは自分で

できるようになります。1週間から10日後には退院できる場合がほとんどです。入院して

いると、体がなまっていますし、全身麻酔の深部の手術ですので、退院後すぐに仕事に戻

るのはきついこともあります。特に大都市でのラッシュアワーの通勤などは、ちょっとき

ついでしょう。退院後1週間程度で体を慣らして仕事に復帰する人がおおいようです。

顔面痙攣は血管の圧迫によって顔面神経が過敏になっていることが痙攣の原因ですが、痙

攣そのものは神経が過敏になることが原因でおこります。ですから神経への血管の圧迫を

のぞいてもすぐに痙攣がなおらないこともあり、長い人では1年以上かかることもありま

す。しかし、2年をすぎて痙攣がとまることはあまりないといわれています。

また、全身麻酔の、脳の深部の手術ですので、手術に危険はありえます。アメリカの300

ほどの病院の統計で、死亡率を0.1%〜0.3%としています。

死亡ほど重大な事態ではありませんが、顔面神経と接して聴神経があり、聴神経が障害を

うける可能性があります。聴神経は音を聞く神経で、この手術によって手術側の聴力が全

く失われたり、かなり低下する可能性があります。まこのほか顔面神経の麻痺、のどを動

かす神経の麻痺等がおこる可能性が少しですがあります。顔面神経の麻痺がおこると、眼

が閉じにくい、くちのはしに力が入りにくいなどの症状がおこります。またのどの神経の

麻痺がおこると、ものが飲み込みにくい、しわがれ声になるなどの症状がおこる可能性が

あります。

このほかに「髄液漏」の合併症が報告されています。脳は脳脊髄液(髄液、「脳のお

水」)に浮いたようになっています。脳を包む硬膜を手術が終わるときに縫合してきます

が、どうしても針穴は残ります.こういったところから脳脊髄液がもれて出てきてしま

い、皮膚のしたにぶよぶよとたまることがおこります.頭の後ろの方なので姿勢の関係で

たまりやすいのです。皮膚の下に水がたまっていると、皮膚のちょっとした怪我で髄液と

細菌のいる外界とが交通してしまい、脳に細菌の感染が及んでしまうことになります。

手術にはこれだけの危険性がありますから、よく考えて選択することが大切です。


ボツリヌス毒素治療(ボトックス注射)

ボツリヌス毒素は食中毒の毒素です。この毒素による食中毒では、からだの筋肉が麻痺を

して呼吸ができずに命にかかわります。これを逆に利用したものがこのお薬です。ボツリ

ヌス毒素を非常に希釈して、お薬にしてあります。これを顔の筋肉に注射をすると、顔の

筋肉が麻痺をして、痙攣がおこりにくくなります。根本治療ではありませんが、かなり症

状が緩和される場合も多いのです。一回注射をすれば3-4ヶ月は症状が楽になります。入

院が必要ない点が手術よりも利点です。ただ、痛みを感じさせない状態を保つ為には3-

4ヶ月ごとに注射をすることが必要です。


この一見やっかいな顔面けいれんですが、S.Sさんの症状を検査させていただいたとこ

ろ、腰から背中から胸から肩から首から頭からガチガチに凝ってしまっています。

これを全体的にゆるめていくことによって痙攣をやわらげることが出来ると見ています。

S.Sさんも試してみたいとのことで、2~3ヶ月をかけて玄氣に通って経過をみていくことに

しました。今後また様子はご報告します。








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